こんにちは。PHOENIX広報の柏谷です。

2010年に結成したチアリーディングチームPHOENIXは、活動開始から10年が経過し、11年目のシーズンに突入しました。10年の間にチームの人数も増え、PHOENIXの名前も多くの方に知っていただけるようになってきております。

そこで今回は、PHOENIXの名前をサラッとでも知っていただけている方や、チームのメンバーへ向けて、 改めてPHOENIXこれまでの歩みこれからの目標について、内田監督(以下、うち)と小田キャプテン(以下、おだ)に話を聞いてきました!

10年間で、大会で勝てる
“組織”になってきた。

― PHOENIX活動開始から10年が経過し、最近はだんだんとチームも大きくなってきていますね。直近1年だけを見ても多くの新入部員が加入しました。
結成当初を知るうちさんから見て、当時と今のPHOENIXで変わったと思うポイントはありますか?

うち:とりあえずみんなが集まって好きなことをやっていたのが、共通の目標のために頑張れる”組織”になったっていうのは感じるね。信じられないかもしれないけど、昔は当日みんなで練習場所に来てから、「今日何やろっかー」って感じで練習内容を決めていたし。しかも、練習ではウォーミングアップを90分くらいやる(笑)

― ウォーミングアップを90分…!?サッカーだったら1試合終わってますね(笑)

― 一方で、今のPHOENIXについては「共通の目標のために頑張れる”組織”」になってきたと説明されていました。具体的にどういうときにそれを感じましたか?

うち:たとえば、誰かが新しい技が出来るようになったとき。昔だったら、新しい技が出来るようになっても、「わー、すごーい!」ってなるだけだった。でも今のPHOENIXだったら、誰かが新しい技が出来るようになったら、周りは「やべえ、やんなきゃ」ってなるよね。その「やんなきゃ」って当たり前に思えるような環境ができあがっているから、それはチームとして底上げされているな、と感じる。

 

― また、うちさん自身もこの10年間でチームへの関わり方が“選手”から“監督”という形に変わりましたね。立場が変わって、考えていることに変化はありますか?

うち:選手時代も監督になってからも、“PHOENIXを世界で通用するチームにしたいという想いは変わらないかな。ただ、昔は自分がひたすら練習することで周りの刺激になれればと思っていたけど、今は外部のスペシャリストにコーチとしてチームに加わってもらって、それで組織を底上げしようっていう考えになったね。

 

― なるほど、積極的に外部の人の力を借りるようにしたんですね。

うち:1人が教えるのってやっぱり限界があるし、おれが出来る技しかみんなが出来るようにならないってなるのは嫌だったから。だったら、もっと実力のある人にコーチをお願いして、その分おれはみんなにお金や人脈、チアができる環境とかを用意してあげよう、と。

 

― ありがとうございます。一方、小田さんは今年でPHOENIX歴5年目。その間一度も大会を欠場することなく選手としてチームに貢献し続けています。選手の視点から見て、入部当初と現在のPHOENIXに変化はありますか?

おだ:一番わかりやすい変化で言うと、練習の頻度かな。単純にみんなモチベーションが高いし、「チアが上手になりたい」とか、「世界大会に行きたい」とか、そういう人が圧倒的に増えたってこともあって、練習の頻度も当初週1だったのが、もう週2とか、自主練も入れるとそれ以上が当たり前になっているよね。

― 確かに。以前は「週1回、土曜の夜に来れる人は集まりましょう」みたいなスタンスでしたね。懐かしい…!

おだ:そうそう。練習頻度が増えたことで、やっぱり技術的な部分にも変化は出てきていて。当時はLevel 7という肩書きはあるけど、該当技はほとんどできていないっていう状況だったのに対して、最近ようやくLevel 7らしいチームになってきたな、という印象があるかな。もちろん、まだ道半ばであることは百も承知の上だけど。

カリスマじゃないし、一番でもない。だからキャプテンができた。

― プレイヤーから監督に変わったうちさんと同じように、小田さんにも昨年、キャプテン就任という転機が訪れました。小田さんをキャプテンに推したのはうちさんだと聞いたのですが、なぜ小田さんをキャプテンにしようと思ったんですか?

うち:カリスマ性が無いから、いい意味で(笑)
小田はスタンツやタンブリングがチームで一番できるわけではないし、抜群のリーダーシップがあるわけでもない。でも、ちゃんと「おださんをサポートしたい」って思ってる人は多くいるし、「おださんだったらついていきたい」って思わせてくれる。だから、皆が同じ方向を向いているチームを創りたいなって思った時に、一番やってくれそうだったのが小田だった。

 

― これは嬉しい。自分も言われてみたいです(笑)ちなみに、おださん自身は最初にキャプテン就任の話を聞いたときにどう思いましたか?引き受けた理由もあれば合わせて教えてください。

おだ:単純にすごく面白そうだなっていうのはあって。当時26歳で、メンバーが50人近くいる、しかも世界大会を目指しているようなチームでキャプテンが出来て、1つの時代を創る機会をもらえたっていうのはすごく魅力的だったし、恵まれているなって思った。
もちろんチームへの感謝とかもあったけど、それより成長とか、単純に楽しそうだなって思って引き受けることにした。

― “1つの時代を創れる”。カッコイイっすね(笑)そのために、実際にキャプテンとして意識していることは何ですか?

おだ:うちさんが示してくれる、PHOENIXのビジョンや目標設定はすごく共感するところがあるから、「じゃあ、いざそれを今のメンバーでやっていくには現実的にどうすればいいのか」っていう翻訳は意識してやっているかな。

 

― “翻訳”とは、例えばどのようなものですか?

おだ:例えば、なるべくこまめに面談をするようにはしていて。それぞれのメンバーに期待しているところや今取り組むべき技なんかを一人一人に具体的に話して、道筋を示せるように心がけてる。

 

― なるほど。…あれ、そういえばメンズメンバーの面談ってやりましたっけ?

おだ:それはあれよ。僕がサボってて出来てないです(笑)

 

 

自分に自信をもって。
間違ってもいいから、ガンガン行動しよう。

― 今後のPHOENIXが目標にしていくことを教えてください

うち:7,8年以内に、世界一。でも、それをみんなに言うと変に気負っちゃうと思うから、まずは日本で一番強いチアリーディングチームを目指したい。日本のチームの中にも、世界で有名なチームはいくつかあるけど、どのチームにも勝てるようになりたい。でも、これは本当にもうすぐだと思う。

 

おだ;もう少し直近の目標の話をすると、来年度の世界大会で入賞すること。これが今見ている一番わかりやすい目標。そのために今年やるべきなのは、次の大会までに日本代表に相応しいLevel 7の演技を創って、それをやり切れるようになることかな。

 

― なるほど、明確な回答ありがとうございます。じゃあこちらもズバリ聞きますね。ぶっちゃけその目標に対して、いまのPHOENIXが足りていないところはどこでしょうか?

おだ:技術的にはタンブリングかな、と思っているけど、もう少し組織面での大きな話をすると、自分たちで考えて、積極的に行動できる人が増えてほしいと思ってる。正直、今のところ「次のPHOENIXを任せたいな」っていう人がいるかって考えると、パッと出てこなくて。


おだ:キャプテンになってから、みんなが色々な意見を言ってくれることが増えたと思っているけど、今度はその一歩先の“それを改善するために自分はどう行動するか”というところまで考えられるといいと思う。やっぱり、部活や仕事ではなく、社会人チームとして“自分がやりたくてやっている”わけだから。自分から考えて、積極的に行動できる人が増えてくると、次の世代へのバトンタッチはしやすいし、安心してチームを任せられる。

 

うち:確かに。「いま俺たちが楽しければいいや!」っていうチームじゃないからね、PHOENIXって。
この先何年、何十年っていう長期的な視点で世界を目指していかないといけないし、世界的に有名なチームであり続けないといけない。

 

おだ:そうなんです。それを考えると、チームのレベルを維持することってすごく大事だし。そういう意味では、次を担う世代というか、若者たちの台頭っていう部分は本当にこの先大事になってくると思う。

 

― 今後よりチームのレベルを上げていく上で、メンバーに期待していることはありますか?

うち:もっといまの自分に自信をもって、「ここが限界」と思わずに上を目指してもらいたい。自分達は基本的に“週末チアリーダー”なわけじゃん、平日は基本仕事や学校もあって。そんな中で、ちょっと前のPHOENIXと比べてもみんな格段にレベルが上がっているし、相当頑張っていると思うから、もっともっと自分に自信を持ってもらいたい、PHOENIXに所属している自分に。

うち:本当にまだまだ上を目指せると思うし、チアリーディングは他のスポーツと違って、比較的世界が近いスポーツだから、今がどうであれすぐトップレベルの選手になれる。「自分はあんまりできない」と思わないで、もっといまの自分に自信をもってもらいたいね。

 

― 確かに、知らず知らずのうちに限界を設定していたかもしれません…。少し話を変えて、おふたりが今後PHOENIXとの関わり方について考えていることがあればおしえてください。

うち:ずっと運営には関わっていきたいね。PHOENIX卒業者から経営者だったり、社会的なリーダーを輩出出来たら最高。PHOENIXを通じて、チアリーディングの社会的な地位の向上をしていければ。

 

おだ:まずは残りのシーズン、心にも体にも鞭打ってやり切りたいっていうのが一番。
その後のことは正直まだ考えてないかな。ただ、もしチームへの関わり方が今と変わったとしても、何かしら自分がPHOENIXに対してできる事は絶対あるはずだから、その時になったら考えていきたい。

 

― それでは最後に、おふたりから一言ずつお願いします!

おだ:PHOENIXのみんなのサポートのおかげで今こうして頑張れています。引き続きよろしくお願いします!

 

うち:こういう深い話って大切だし、みんなにも話したいとは思っていたけど、「年上の人の話聞くのダルいな」って思わせたら申し訳ないなぁと思って話せなかったから、こういう機会をくれたことに感謝してます。今後もたまに飲み会とかでこういう話が出来たらいいなぁ。

 

― こちらこそ、今後も引き続きよろしくお願いします!ご協力ありがとうございました!

 

【編集後記】









インタビュー中に2人とも“みんな”という言葉を何回も使っていたのが印象的でした!「自分たちが想像している以上にチームのことを考えているのだな」とただただ頭が下がる思いです(笑)

また、うちさんは選手みんなの話も聞きたがっていました。機会があれば、積極的に飲みにつれてってもらいましょう!(ちなみにインタビュー時もお昼ご飯をごちそうしてもらいました!ごちそうさまです!笑)

カテゴリー: インタビュー

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